komuko's diary
28
February 2009
白洲正子と白洲次郎の暮らし
by.ecoshop
以前から行きたかった旧白洲邸「武相荘」へ行ってきました。
文学や骨董を通じて「日本の美」を伝えた白洲正子と第二次世界大戦後の「日本の精神」を信条をもって守った白洲次郎の二人の暮らしは、どんなだったのか?その空気を少しだけ感じてきました。
東京郊外鶴川にあるその「武相荘」茅葺屋根の家は、小さな森の中でとても落ち着いた佇まいで建っていました。
元農家だったその家の土間にタイルを張る、水廻りを増築する程度の改装で、昔一般的だった日本民家の田の字間取りそのままに暮らされていました。
間取りはそのままでもその空間は、北欧の家具やスタンド照明、そして骨董や絵、そして庭の素朴な花でしつらえられ、和と洋が合わさった独特な落ち着いた印象でした。
海外生活も長く、当時 時代の最先端を走っていた二人が、新しい住まいを一から作るよりも、忘れられかけていた日本の民家に、命を吹き込み、民家のもっている本物の魅力を二人の流にアレンジする、そして都会ではなく郊外に暮らす(次郎の言うところのカントリージェントルマン)、そのスタイルは本当の意味での時代を先取りしていたようにも、感じました。
今回たずねて感じたその空気は、これからも変わらないと思える落ち着きがあり、時代に流されずに日本の本質を見た二人の暮らしを一瞬かいまみた気持ちになり、とても感激しました。
皆さんも白洲正子、そして次郎の世界を是非のぞいてみませんか?
総合企画室 渡邊 コムコ
写真 ①②③④⑤ 次郎発案の郵便受け
☆お勧め情報!☆
●武相荘 HP
http://www.buaiso.com/
●「白洲次郎と正子の世界展」 福岡アジア美術館
期間:2009年3月7日(土)~2008年5月10日(土)