komuko's diary
20
January 2023
水に反映する美術館
by.ecoshop
初めまして、この度新たに仲間入りしました山口コムオとも申します。
先日会社の研修の機会を利用し、滋賀県の佐川美術館に行ってきました。
この美術館は敷地の大半を水庭が占めており、雄大な切妻の建築、そして列柱が水に反映する姿は圧巻でありつつ、何とも言えないやすらぎを感じさせてくれます。
コンクリートの細部まできわめて丁寧に仕上げた建築の内部では、日本画家の平山郁夫氏、彫刻家の佐藤忠良氏、陶芸家の樂吉左衞門氏の作品を中心に展示されております。
入り口までの長い廊下には整然と並んだ丸柱があり、その足元に廊下と水盤の境界があるのですが、ここで驚かされました。
何と水の際に水面のエッジがあるのです。縁石が斜めにカットされており上から見るとまるで水が角ばっているように見えました。
展示室の一部に水盤を下から見ることができる空間があり、日光が水を透過して地下のコンクリートの壁面にあたり、水面が筋となって幻想的に照射されておりました。
本館から少し離れたところに茶室がありましたが、こちらがまた非常に美しい建物でした。
玄関から見える寄棟の屋根は尾の部分が柔らかく曲線を描いており、樋なしの軒先はきれいな水平ラインを描いていました。
残念ながら工事中で内部が見られなかったのですが、また必ず内部を観に行きたいと思います。
皆様も滋賀に行かれた際はぜひ立ち寄ってみてください(^^)/
山口コムオ