komuko's diary
22
November 2022
小さな工芸店
by.ecoshop
今回は福岡市中央区の赤坂にある工芸店 工藝風向さん をご紹介させて頂きます。
ふだんにつかう暮らしの道具とそれを作り出す人々、そして暮らしに簡素なよろこびを与える古くて美しいものたちを紹介するために生まれた小さな工芸店で、陶磁器・硝子・木漆工・染織など暮らしに用いるための工芸品を扱われております。
定期的に企画展を行っており、いつ行ってもわくわく楽しい気持ちになるお店です。
先日訪れた際には登川 均さんの、やむちん の展示がされておりました。
「やむちん」とは沖縄の言葉で焼物のことです。
登川さんの「やむちん」は沖縄の伝統的な焼き物の技法と材料を使って、素朴さとおおらかさをそのままに、現代の食卓でも使いやすい焼き物となっております。
色がとても綺麗なのが印象的でひとつひとつに個性があるのでお店で悩んでいた際にもお店の方に
「お外の光にあててお好みの色味を見つけて下さい」と言って頂きました。
工藝風向さんは展示にあたっては、「民藝」と呼ばれる近代工芸運動を主催した柳宗悦の言葉「見テ 知リソ 知リテナ 見ソ」(知る前に見よ、知ることが見るより先ではいけない)に従い、詳しい作り手の説明などはつけていません。じっと眺め、手に触れ、気に入ったものを普段の暮らしの中で使うことで、思いもかけない新たな美とよろこびを見出してもらう、事を願いにされております。
その願いの通り、いつも気になった作品があれば手にとって目線に上げて色味や形をみて
どの子を連れて帰ろうか悩む楽しいひと時を過ごさせて頂けるお店となっております。
皆様も是非訪れてみてください♪
重松 千恵